はじめに
もともと『質疑応答』を読んでみようと思った動機は、『宇宙全史』第1巻の訂正内容やその後の追加事項を追っておきたいと考えたからです。『宇宙全史 地球全史編』自体が、もう10年以上前に出版されたものであることと執筆背景から追加情報の取得が必要であると判断しました。ネットの情報を探ってみても、しっかりしたまとめのようなものがないので、自分でまとめてみるしか仕方がないというのがあります。
そのほか、このような記事を残す理由をご説明します。『宇宙全史別巻 20年後世界人口は半分になる』という本をわたしは最初に読んだのですが、この書籍の刊行されたのが2014年。「半分になる」(落ち着く)とされているのが2034年くらいですね。もう、あと3年くらい中間地点をむかえる計算となります。「もしこの話しがホントだとしたら…??」現在の世界は、2021年ですがあくまでもわたしの感覚で、いくぶん混迷の様相を呈しているように感じられます。この本に書かれているような内容が進行中であると言われれば、わたしはそうかもしれないと思います。
ただ、この本の内容については、真偽については分からないけれど、自分の立場でできる限りのことをやっておきたいというのがあります。自分の場合は、いままでの人生についてはいくぶん整理はついているので、いまさら「騙された」としても大したダメージもありません。とりあえず自分の感性を信じてそこに身を投じ、「あのときああしてけばよかった」と思うよりは、よく分からない「与太話の類」ではではあるのだけれど、とりあえず自分をそこに放り込んでみて、試してみて、自分で確認してしまう、と思いました。
いままでは、『宇宙全史』はなるべくクローズで…という感じがあったと思うのですが、残りの10年を目前にしているいまなら、そろそろ普通に話していってもいいだろうという時期であると判断をしました。たとえば、儲けにならない500円の『20年後世界人口は半分になる』の刊行だとか、質疑応答シリーズの刊行ペースとタイミングから、そういった解釈をしました。また、「宇宙全史」が制限されていた理由のひとつに、「エホバ」や「陰糸」からの攻撃の標的とされるのを避けるためというのがあったと思います。ですが、「陰糸」自体は現状そうとう力を弱めつつあるといわれます。(エホバは、いまだ力を保持しているようですが。)
ですから、現在の2021年の時点においては当時の「なるべくクローズ」という状況はいくらか緩和されているはずです。
出版された年月の整理
まずは、自分自身でも『宇宙全史』シリーズについては、出版年月がよく整理できていなので下記に個人的な備忘録をまとめました。
2008年4月30日『宇宙全史1 地球全史篇』初版発行 ネット限定
2009年9月30日『宇宙全史1 地球全史篇』第2版発行
2009年9月30日『宇宙全史 質疑応答1』初版発行
2010年3月31日『宇宙全史 質疑応答2』初版発行
2011年11月5日『宇宙全史 質疑応答3』初版発行
2014年6月20日『宇宙全史別巻 20年後世界人口は半分になる』初版発行
2016年2月25日『宇宙全史別巻2 誰が地球にのこるのか』初版発行
2018年9月30日『宇宙全史 質疑応答4』初版発行(質疑応答シリーズの継続)
2018年10月31日『宇宙全史 質疑応答5』初版発行
(注1:手元にあるのがこの『質疑応答5』までなので、ここまでのデータしかありませんが、現在2021年7月現在『質疑応答15』まで刊行されています。ちなみにわたしは、まだ『質疑応答2』を読了したところで、『質疑応答1』の整理のために個人的にここにメモをまとめています。既にお読みの方はご存知ですが、『宇宙全史』第2巻ないし第3巻以降は現時点でまだ未刊行です。)
(注2:2021年7月に掲示板を確認した情報では、第2巻については刊行の予定はなくなって、別形態になりますよ~、というようなことを示唆する最新の書き込みがありました。掲載されている状況がまだ落ち着いていないようですので、取り急ぎ追記してみました。それ以上のことは取り敢えず触れないことにします)
『質疑応答4』が刊行されたのがまだ最近で、それから最新巻の『質疑応答15』まで急ピッチで刊行されているようです。
わたしが、読んだ順番は『20年後世界人口は半分になる』→『誰が地球にのこるのか』→『宇宙全史1 地球全史篇』→『宇宙全史 質疑応答1』→(以下、『質疑応答2』へと続く)でした。一応、最新巻の第15巻までは目を通してみたいと思っています。
宇宙全史自体については、存在は知っていたけれど、『20年後世界人口は半分になる』や『誰が地球にのこるのか』などについては、特に関心はなかったので当時はスルーするつもりでした(タイトルから連想される内容に関心がなかった)が、「自我復元」を進めていく過程での関連情報があったので、まずは入りやすそうな「別巻」からという感じで読みました。(「自我復元」の記事については、掲載には時間がかかると思われるものの、可能であれば順次投稿していきたいと思っています。)
感想
以下、『質疑応答1』の感想です。
第一印象ですが、新興宗教臭いイメージはあります。質問者さんと虚空蔵55さんのBBS上で見えてくる関係性に違和感があります。この関係性自体が、新興宗教っぽい感じはしてしまいました。実際に質問される皆さんも新興宗教出身の方が多いので、「え…」とは感じてしまいます。あとは、扱っている内容も同じくそのようなものを感じました。ただ、第1巻の段階で、断定的に判断するのは早計かもしれません。
わたしは、『宇宙全史』の内容は一応受けとめているものの、主にワークに参加されている方とはスタンスがずいぶん違うとは思います。
第1巻は、「霊視」(この言葉がイメージに合う)によって、各々の読者の生まれる前の来歴を辿って人生相談(?)を行っている感じでした。
著者の虚空蔵55さんは、巻末で
「ここまでは私たちのワークのため一定の段階の方たちの質問を受け付けておりました。それは「宇宙全史」を読み解くために、ある一定の必要な条件を個人が満たさねばならないため、そのカリキュラムのようになっています。この後もこれは続けられますが、いつまでもそればかりをしていられない事情もあるのです。これからは人類の次なる世代のためにも専門分野の方たちのご質問をお待ちしております。」(p.297 改行省略)
と記しているのでそのあたりを気にされている雰囲気はありました。
本書には、「守護霊」様という用語が頻出しますが、こちらは『宇宙全史1 地球全史編』ではまったく触れられていないか、殆ど触れられていない用語なので少し戸惑います。おそらく、五井昌久先生の著作に詳しく触れられているのではないかと思います。ただ、わたしは五井昌久先生については「世界平和の祈り(統一行)」は毎日勤めさせていただいているのですが、著作については特に関心がないので、進んで読むことはしないと思います。
虚空蔵55さんご自身についてなのですが、自分のことについては若干大袈裟に書いているような印象を受けます(実際、そうなのかもしれませんが文章からそのように感じます)。
まんだらけ社員の質問者さんが中盤登場します。ご本の信頼性からすれば同じ会社の社員さんのようですから、例え信頼性の高い内容であっても、敢えて外したほうがよかったのでは(?)と一読者としては感じてしまいました。ですが、それでもなお掲載した方が、読者の参考になりうるといった判断があったのかもしれません。
個人的にもっともひっかかっているのが「自殺」についての言及で、
「自殺者は今回の大アセンションが来るまで、その方のレベル(ほとんどは下幽界、地獄ですが)に応じた境涯で待機します。そして大アセンションと同時に「ダウンアセンション」ということをします。自殺者全員がそうであるとはいえないのですが、ほとんどすべて…です。「ダウンアセンション」とは、より厳しい条件の世界への移行ということです。」(p.120-p.121 改行省略)
「ですからご自分の今生におけるカルマが苦しくてもういやになり自殺してしまったという場合は、次の生では一段と厳しい修行が待っています(その前にほとんどは地獄界で長く苦しむことになります)。」(p.158)
こちらの記述については、何というかこんなことを言っても仕方ないのですが、アンフェアな感想を持ちました。どちらかというと個人的には、自殺者については同情的な気持ちを抱くことも多いので…。それにこちらの自殺者についての言及は、薄っぺらで何となく新興宗教の本とかでよくありそうな感じだな、といった印象を受けます。その方の人生だけでみれば、しんど過ぎて自死を選択した場合は「ダウンアセンション」というのは分からなくはないのですが、その自殺を契機として周りの人たちがたくさん「学び」を得るということもあるだろうし、全体的な視点で見れば周りの人の魂も自死を選択してしまった魂も、ある程度平等な扱いでよくない(?)と感じてしまいます。
いろいろ、疑問な点や気になった点は挙げてみたのですが、それでも全体的には個人的に参考になる部分はたくさんありました。『宇宙全史1 地球全史篇』についての修正事項もそれほど多くはありませんがいくつかはありました。また、『宇宙全史1 地球全史篇』では触れられなかったこの星で生きる場合のカルマについての取り扱いと位置づけについて、さまざまな言及がありました。第1巻の最後に収録されていたAさんのエピソードは、とても興味深かったです。まだ1/15巻なので最初の巻のみで全体を判断することはできません。引き続き、『質疑応答2』以降を読み進めたいと思います。
気になる部分のまとめ
いくらか気になった部分を下記にまとめます。
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